プロポーズする時に、親に相談するっていうケースもありますよね。
結婚をためらう彼女の為に、内緒で彼女の親に会いに行き、サプライスの協力を得て挑んだ男性のプロポーズ体験談を紹介します。
彼女が不安に思っている事を、親の力を借りて解消し、絶対に「はい」と言う返事を貰うと意気込んだ彼。
どんな風に親を説得したのか、どんな風にサプライズをしたのか。
親に協力してもらった結果、思わぬ方向に進んでしまった事なども赤裸々に語ってくれました。
プロポーズを親に相談するまでの経緯
妻と結婚して10年が経ちました。
今でも妻には感謝の言葉しかありません。
今思えば妻との出会いも偶然だとは言え、私にとってはサプライスでした。
彼女とは、営業先で毎日顔を合わせていましたが、約3か月間話すこともなく過ごしていました。
営業として挨拶をした際に、入り口から近くの彼女は、挨拶をする私に毎日欠かさずに笑顔を返してくれました。
ある日、商品の納品日に立ち会いするためにクライアントへ赴いた時でした。
約束の時間に納品されるはずの商品が来ない。
クライアントには謝罪をしなければならなくなったうえ、商談予定時間としてスケジュールしていた2時間もなくなってしまいました。
予定した帰宅時間より早く帰れるようになったので、クライアントからそのまま直帰しようとしたところ、彼女も帰宅するところでした。
私はいつも笑顔を返してくれる彼女に好意をもっていました。
しかも、彼女も私のことがきっと好きであると、あろうことか勘違いをしていました。
普段の私なら絶対にしないことである、見知らぬ女性に声をかける、いわゆるナンパをしました。
しかし、彼女はまったく私のことを覚えておらず、はじめましてもいいところでした。
このことがきっかけで、私と妻は知り合うことができました。
プロポーズはサプライズと決めていた
出会いがサプライズだったので、プロポーズの時も必ずそうしようと思っていました。
妻の母は、彼女が20歳の時にすでに他界しており、妻の親は父親だけでした。
また、妻はバツイチだったので、私との結婚も考えていませんでした。
もちろん妻の父も、娘の結婚や孫についてもあきらめており、私が挨拶をしたいと言っても聞いてもくれませんでした。
1年交際した妻に対して、結婚するならこの人しかいないと思うようになり、私は彼女に内緒で、妻の父の職場まで押しかけました。
妻の父に会えるまで1週間かかりました。
職場まで行けども、会うことはできずにいました。
営業という立場を利用して、妻の苗字と同じ男性を探し続けて、ようやく会えることができました。
会いたい理由を話しました。
- 彼女が私との結婚はあきらめていること。
- 私が真剣に交際していること。
- 妻の父に会いに来たことを内緒にしておいてほしいこと。
- 今までつらい思いをしてきた彼女に、とびっきりうれしい思いをさせたいこと。
妻の父は承諾してくれました。
私の計画も伝えました。
- 妻に絶対に断らせない。
- 喜ばせる。
- 驚かせる。
大変だったのは、妻の父がいつか話してしまうのではないかと不安でした。
しかし、男の約束は守ってくれました。
両親を巻き込んでサプライズ決行
サプライズの内容は、妻は30歳の誕生日をすごく気にしていたので、プロポーズをするなら誕生日の日にすること。
私がプロポーズするときには、すでに妻の父から承諾得ており、断る理由もありません。
妻の誕生日に合わせて、以前から食事をしたかった懐石料理店を予約しました。
大変だったのは、妻の父の予定と私の両親の予定を合わせることでした。
何があってもこのサプライズを成功させたいと思っていた私は、私の両親には仕事を休んでもらい、3日間の休暇を取ってもらうことにしました。
理由は、私は関西で妻は関東だったので、両親が遠い場所に住んでいた為。
私の両親への日ごろからの感謝も兼ねて、3日間の旅行を同時にプレゼントしました。
ついでに私の両親が喜んでくれたこともうれしかったです。
サプライズ当日ですが、妻の父が困っていました。
会社が休みで家にいるのはいいが、同じ時間に家を出るのは怪しまれてしまうのではないか、という内容でした。
私は妻の父に、会社からの電話という名目で家から出るように仕向けました。
彼女には仕事で帰宅するのが夜になるので、電話をするから家にいてほしいと言いました。
思惑通り事が進み、懐石料理店に行ったときに、妻は思った通りびっくりしていました。
個室の扉を開けるとそこには、私の両親と妻の父が座っていました。
普通であれば何事かと思うところですが、ここもサプライズでした。
妻は部屋を間違えたと思っており、仲居さんに部屋を間違っていると告げに離れしまったので、私は大慌てになりました。
追いかけた私が、実は話をしたいことがあると告げると、察したのか急に黙り込みました。
さっきの部屋に連れていき、妻の父がいることに気づくと、ようやく事情が呑み込めたのか、笑顔になり始めました。
妻の父と私の父を保証人として署名してもらった婚姻届けを、その席で出しました。
普段は自分の両親にも見せたことがない顔で、私は妻の父に彼女と結婚させてほしいと言いました。
妻の父は少し面白い方で、すでに私と話がついている内容にもかかわらず、考えさせてほしいとギャグをいいました。
さすがに妻はびっくりしたのか、疑問を妻の父にぶつけました。
この時、本当は妻も私と結婚したい気持ちであるということを知りました。
私の父も調子に乗るところがあり、妻の父に便乗して冗談を言い始めました。
私はかなり焦りました。
予定とは違うシチュエーションに困惑してしまい、どうしていいのかわからない状況になってしました。
私が困った顔をしていると察したのか、私の両親と妻の父は笑いながら冗談だといいました。
私たちが来るまでの間に、私の両親と妻の父は話し合いをして、私をびっくりさせようとしていたようです。
そんな両親から生まれた私は、生まれながらサプライズをする運命にあったのかもしれません。
そのことを思うと、サプライズをして本当によかったと思いました。
食事が終わった後、妻はほっとしたのか、今までこらえていた感情が一気に押し寄せたみたいで、笑いながら泣き始めました。
私もほっとしたせいか、これに誘われて涙がでました。
翌朝婚姻届けを提出しました。
今でも私が思う大変だったことは、ずっと妻が結婚については語ろうしなかったこと。
結婚してから知ったことですが、私の妻は私が初婚であることが非常に負い目で、私に悪いと思っていたそうです。
そんなことは気にしない私にとっては、思ってもみないことでした。
妻は年齢の割には考え方が昔の人のようで、世間体を気にする人でした。
今は10年経って、普段は感謝の言葉すら恥ずかしくて言えない関係になってしまっていますが、いつかこの思い出が死ぬまでに笑い話になればいいと思っています。
まとめ
プロポーズしたいけど、事前に親に了承を得ておかないと、彼女は結婚を決断してくれなさそう。
そう感じた彼が、彼女の親を探して尋ねた上に、彼女への想いを告げてサプライズの協力を直談判。
なかなかの行動力ですし、絶対結婚して幸せにするという信念も感じます。
だからこそ、協力を得られたんでしょうね。
そして、彼の両親まで巻き込んでサプライズした結果、両家の親が打ち合わせの上でからかうというハプニング。
親の手を借りないとプロポーズもできないのか、と言われるケースもありますが、彼女の気持ちをほぐす為にも両親の力が必要だったし、結果的にはアットホーム感が出て正解でしたね。
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