披露宴のお色直しの入場 意外だったけど好評だった演出
まずはちょっと派手好きな新婦らしい演出です。これに会場から笑顔と拍手が湧きました。
そしてそれは新郎新婦の若い友人だけでなく、年配の親戚一同からも好評のようでした。
結婚式と披露宴序盤は真っ白なウエディングドレスで厳かな雰囲気で進みました。
新郎新婦自身もそれまでは緊張していたと思います。
しかし披露宴も半ばを過ぎ、お色直しとなりました。
みんなが新郎新婦の次の衣装を心待ちにしていました。
私も何色のドレスかな?○○さんなら和装もすてきだな、と思いながら過ごしていました。
そして扉が開くと和装の2人が立っていました。
新郎は黒の和服、新婦は金色やオレンジ色の入った派手な柄の打ち掛けで、顔はラインストーン、髪の毛には生花をつけていました。
和装はしっとりというイメージとはかけ離れてポップな和装姿という感じでした。
そしてキャンドルサービスか扇子をもっておしとやかに歩いて入場されるかとおもいきや、新郎と新婦の手に持っているものはマイクでした。
ここで老若男女誰もが聞いたことある曲がかかり、2人が生歌をデュエットのようにしながら、リズミカルに歩いてきたのです。これまでの披露宴の雰囲気とはガラッと変わりました。
新郎新婦は歌いながらゲストに手を振ったり、握手をしたりしていました。
会場はスポットライトもあり、ディナーショーのような雰囲気となりました。
そしてゲストみんなの手拍子がはじまり、カメラのフラッシュもあり、さらに盛り上がりました。
友人だけでなく、親戚の方々も巻き込み、年齢層が幅広いにも関わらず、会場全体で一体感が生まれました。
酔っ払っていた方たちもとても楽しそうでしたし、予想外の入場にみんなが楽しんでいました。
これは新婦がお色直しの衣装合わせをしているとき、衣装スタッフやプランナーさんとの会話の中で出た案のようで、もともとこのような演出を考えていたわけではないとのことでした。
新郎を説得するのが大変だったと話していましたが、新郎新婦ともに和装もよくお似合いでしたし、息ぴったりの演出でした。
最初は難色を示していたという新郎も思い切りよく振舞っており、ディナーショーの主役のような演出がとても楽しかったです。
新婦はせっかくやるなら派手の方が良いし、中途半端にはしたくないと思ったようで、衣装、ラインストーンなどの装飾品もこだわって選んだそうです。
誰もが聞いたことのある曲を選ぶというのが、その新婦の気遣いのできる素敵なところだとも思います。
自分が好きな曲をうたいたいという気持ちではなく、みんなに楽しんでもらいたいという思いがこめられているのだと感じました。
そのため、この披露宴の感想を言う人は必ずこのことを一番に話していましたし、この入場のあとはゲストの多くが新郎新婦との写真撮影も楽しみました。
披露宴の演出をキャンドルリレーにして交流をと配慮
続いては、似た者同士の優しい新郎新婦の演出、キャンドルリレーの話です。
二人の優しい気持ちが伝わりました。
披露宴のテーブルは全員が知っている人とは限りませんよね。
特に友人テーブルはそのようなことがよくあると思います。
この日も席次表を見て、席につくとき、軽く挨拶をする程度でした。
誰もが知らない人にいきなり話しかけるという抵抗感があり、一方で同じテーブルなのに、まったく別々の空間にいるかのような雰囲気への違和感も感じるような雰囲気でした。
このようなことを新郎新婦は想像していたのだと思いますi。
新郎新婦は自分たちのの好きな友人どうしがつながってくれたらうれしいという気持ちを込めてキャンドルリレーを演出に加えたそうです。
キャンドルリレーが始まる直前に、披露宴の司会者の方からそのようにアナウンスがありました。
テーブルの代表一人が新郎新婦からキャンドルで火を受け取り、それを同じテーブルの隣の人へとリレーのようにつなげていきました。
お互いに協力してキャンドルをじょうずに傾けないと火がうつっていかないので、やっているうちに少しづつ会話が生まれました。
最初の挨拶以降、とくに話すことはありませんでしたが、新郎新婦の想いを聞いてのキャンドルリレーで少しテーブルの中のお互いに目を遣るような雰囲気を感じました。
この新郎新婦の友人なんだ、良い人なんだろうなとも思いましたし、知らない人から知っている人になったようで緊張感のようなものがなくなったのだと思います。
そしてすべてのキャンドルに火を灯したあと、一斉にふたを閉めるようアナウンスがありました。
キャンドルの火がついたまま、ふたをかぶせて火を消すと、ふたからは新郎新婦からのメッセ―ジが浮かび上がってきました。
これまでは学校や、仕事、恋愛の話だったけど、今後お互いが結婚しても、いろんなことを相談しあおうね、と書かれていました。
手書きのメッセージを全員分一人ひとりに書いて準備してあったのです。
手書きの文字はやっぱり心がこもっていてとても嬉しく思いました。
その後、その心遣いをテーブルのみんなで共感しました。
ふたは燃えない素材でできており、熱くなっているときだけメッセージがでてくるという仕組みだったのだと思います。
また、友人から新郎新婦へあてた手紙でも、新郎新婦の人の良さを誰もが感じ取り、テーブルのみんなで共感しながら和気あいあいとした披露宴となりました。
その後の二次会では披露宴で同じテーブルだった人と自然と話をする流れとなりました。
新郎新婦の気持ちのおかげでいい縁がひろがったように思います。
一人ひとりへのメッセージは連日の仕事と並行して深夜までかかったと聞きました。
それ以外にもプロフィールムービーや招待状なども手作りしている新郎新婦だったので、かなり大変だったと思います。
でもやっぱり一生に一回だから、という言葉を話してくれました。
どちらの演出も列席者のことを考えてあり、配慮がとてもうれしいものだったからこそ心に残っているのだと思います。
一生に一度の結婚式、自分の夢をかなえることももちろん大切にしたいことですが、参加してよかった、楽しかったと思ってもらえるような披露宴がいいなと思うようになりました。
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