もともと小さい頃は「結婚式をしたい」「結婚したら結婚式をするのが当たり前」と思って育ってきました。
周りの友達も結婚式を挙げるカップル、挙げないカップルと半分ずつくらいで、私達も正直悩んでいたところ、両親に相談した際に「ぜひ挙げてほしい」と言われました。
結婚式の費用が足りない、めんどくさいと挙式に消極的でしたが、、、
など、数えきれない問題があることを知って、とても結婚式を挙げることが幸せと思えなくなっていました。
私達が悩んだ理由としては、第1にお金が大量にいること。
せっかく結婚式を挙げるのであれば、「友達達が挙げたような綺麗で有名な結婚式場を利用したい」という想いがありましたが、私達の現在の給料では、とても大きなホテルやリゾート地であげられるほどでありません。
またレストランを貸し切ったり、小さくパーティー程度にやるのであれば、今まで呼んでくれた友達を呼ぶのも「あーお金がなかったんだな」とか「呼ぶ人が少なかったんだな」などと思われるのもプライドが許さなかったので、それなら挙げない方がいいと思ったものでした。
二つ目の理由としては、準備が面倒に感じたからです。
歳をとるにつれて、仕事の責任も増してきて、お互い仕事が忙しく、土曜日の出勤も度々ある中で、結婚式を見に行くのに一日の休みを無駄にしてしまい、さらに疲れてしまう、資料だけがらどんどん溜まっていき、なかなか整理する暇がない、など休みが少ない私達は相談にいく、見学に行く時間がまずありませんでした。
また、結婚式を決めても、なんだかんだ決めることが多く、ケーキをどれにするか、料理を何にするか、などで旦那さんのやる気のなさで揉めてしまうこともあったので、正直とても疲れた作業でした。
結婚式の費用を二人だけで準備するつもり?とあきれられ、、、
親戚の方に一軒一軒知らせにいくよりお披露目をしてしまった方が簡単
などの理由がありました。
あまりお金の相談などはしたくなかったですが、実際にかかる費用をアバウトに伝え、私達の給料では、このレベルまでしかできないという話もしました。
そうすると、「もともと二人でお金を工面するつもりだったのか?」と呆れられてしまいました。
もちろん「両親は少し援助してくれるのかなと?」心の中では思っていましたが、有名な結婚式で挙げられるように、結婚式の資金の半分くらいを援助すると言ってくれました。
ですが、さすがにそれは申し訳ないので「せめて少しだけもらえると嬉しい」と言うと、「これは元はと言えばお前のお金だ」と言われました。
どう言う意味か、わからなかったところ、どうやら私が小さい頃から、生まれた時の出産祝いや幼稚園、小学校、中学校の入学式、卒業式に頂いた、親戚や祖父母からのお祝い金、また私が社会人になってからも実家に住んでいたので、実家に毎月お金を入れていました。
一年目から歳を重ねるにつれて、一万円ずつ毎年多く家に入れるようにしていたため、そのお金も貯めておいてくれて、それだけで結婚式をできるぐらいのお金がありました。
ですが、元はと言えばそれは、育ててくれた親へのお金、また社会人になっても家に置いて頂いた感謝のお金で親が使うためのお金であったはずなのに、それを今まで娘が結婚式を挙げる時まで、一つの通帳にずっと入れておいてくれて、結婚式を挙げるのを本当に本当に楽しみにしていたんだと知り、涙がこぼれました。
「ありがとうございます」の想いが一番強かったですが、同時に「申し訳ないなー」と言う思いもこみ上げてきました。
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結婚式の費用を負担してくれた両家に感謝の気持ちを込めて、、、
自分達が出せるお金を使いつつ、足りない分を親から援助してもらい、結果的にとても素敵な結婚式を挙げることができました。
もともと結婚式をしようかしないどこうか悩んでいた時に、援助してくれるという、最初の声がけをされ、その後実際に打ち合わせなどを通して「このくらいになる」とわかった時に、私達の通帳に振り込んでくれました。
「残ったお金で新婚旅行に行きなさい」と言って渡してくれましたが、至れり尽くせりの両親の娘に対する思いに私達はとても感動し、新婚旅行は私達と両家族全員で海外へ10日ほどいくことに彼と話し合って決めました。
それが一番の親孝行、また今までお世話になった家族への孝行、感謝が伝わることだと思ったからです。
ただその計画は結婚式を挙げる当日まで内緒にして、両親への逆サプライズを決行しようと考えて、結婚式の終盤、式場のスタッフや友達にも協力してもらい、「旅行に一緒にいこうチケット」をよくある、テレビ番組などの賞金の封筒のように大きめに作ってもらい、両親への手紙の際に、今までの感謝、産んでくれたこと、育ててくれたこと、たくさん喧嘩したけど許してくれたこと、学校に通わせてくれたことすべてを感謝して、伝えたあと、サプライズで旅行に一緒に行きましょうと伝えました。
両親は「邪魔したくないから二人で行きなさい」と笑いつつも、涙目で「ありがとう」と何度も言っていました。
旅行の場所は私達が行きたかった場所にして、両親も定年を迎えていたこともあり、休みが自由にとれたので、楽しい旅行に一緒につれていくことができました。
海外旅行先では、二人でのウェディングフォトプランを申し込んだり、父の趣味であるカメラでいい感じの写真を何枚も撮ってもらったり、時には別行動で彼だけとの時間を楽しみ、家族は観光やリラックスなどそれぞれ楽しい時間を共有することができて、とても幸せでした。
また帰国後、たくさん撮った写真をフォトブックにして両親へ渡して、また一番綺麗にとれた家族写真をパノラマサイズで特注したフォトフレームに入れて、両家族に送りました。
両親からはその写真を見るたびに「楽しかった結婚式と旅行を思い出す」と喜んでくれて、また家に来る親戚の方やお客様にといい写真と褒められた際には、結婚式のことを自慢したりととても楽しく話題としてあがっているようで私達も幸せでした。
また結婚後も両親とはお互い、ものを送りあったり、帰省したりととてもいい関係を維持できています。
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